OB-Xd は Oberheim のアナログシンセをエミュレートしたソフトウェアシンセ(Win / Mac / Linux対応)ありがたいことに無料。(寄付歓迎ウェア)
V1.4以降ではスキンや音色バンクを簡単に切り替えられるようになり、V2.0からはプリセットが約1,400種類もついているのですぐ使えます。
自分のイメージに近いプリセットを元にいじると与しやすいですね。
バージョン2のスキン(ユーザーインターフェイスのデザイン)ではロゴの横に三本線のハンバーガーアイコンが描かれています。クリックするとプリセットバンクやスキン切り替えのメニューが出ます。旧版よりは気付きやすくなりましたね。
添付されている説明書の「Manual Japanese.pdf」も助けになりました。これを読むと、オーバーハイムの実機とはけっこう違っちゃってるようですがご愛敬。
動作はかなり軽いです。使用メモリ50MB、CPU使用率0.3~5%@Passmarks v10 ベンチマークスコア2300程度のPC。
よくあるシンセブラス音色で3和音を鳴らしてCPU使用率2%弱という感じでした。
オシレーター部が直感ではわかりにくいかな?というくらいであとは一般的なシンセの挙動なので素直だと思います。
パネル右下にあるVOICE PANNING 機能は発音毎にオートパンできて手軽に華やかになります。
実力は何年も前から高く評価されていましたが、さらに使いやすくなったのでもっと普及するかも。
インストール
🔗 discoDSP の公式サイトからダウンロード
解凍して道なりに次へを押してインストール。
Windows版のインストール先のフォルダは
C:\Program Files\Steinberg\VSTPlugins\discoDSP
C:\Program Files (x86)\Steinberg\VSTPlugins\discoDSP
という業界標準の場所になっているので特に何もしなくてOKでしょう。
補足:指定はできませんが、 C:\Users\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd には音色 Banks とThemes (バージョン1.5まではフォルダ名が Skins だったので要注意)がコピーされています。
旧版のスキンは残念ながらv2.0で使えませんでした。
バージョン2.0を旧バージョンと混在して下図のようなエラーが出た場合の対処。
※ この不具合はVer2.1ではセッティングデータをskin.xmlという別名にすることで修正されています。
本来はThemeフォルダが正しく存在しないと出るはずなのですが、旧版のSkinを指定してからv2.0で起動しても同じエラー画面が出ました。
解決方法ですが、 C:\Users\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd にある Settings.xml を削除すると初期化されて直ります。
なお、スキンを変更すると、Settings.xml は再び作成されます。次からは正常に起動できるはずです。
インストールしたフォルダをコピーしてUSB等でポータブルアプリとして使う場合
Ver1.5までは下記の方法で使えましたが、現在はムリのようです。素直にインストーラーを使いましょう。レジストリは使っていないので安心。
(ここから下の5行ほどは古いバージョンに関する記事です。)
通常のインストール後、インストール先のフォルダから OB-Xd.vst3 や OB-Xd.dll や OB-Xd.exe などの実行ファイルをUSBメモリにコピーしても動作はします。
ただしこの場合はスキンは使えないし、音色はDAWの機能に依存して読み込むことになります。
なお、この場合でも C:\Users\(ユーザー名)\Documents\ に discoDSP フォルダを手動でコピーすればインストーラーを使用して普通にインストールしたのと同じ動作をしてくれます。(下図参照)
※ 本体 exe ファイルのあるルート直下に discoDSP フォルダを作成しても読みに行ってくれませんでした。この手法が使えるソフトは結構多いのですが今回は残念。
スキンと音色バンクの切り替えは『 OB-Xd 』ロゴを右クリックして選択。
初見では気が付けないと思いますので要注意。
追加のプリセットバンク集の配布場所などへのリンク
・Stamina for OB-Xd 128種。 Daniel_Stawczyks_Free_Stamina_for_OBXd.rar というファイルを解凍した中にある「Stamina by Daniel Stawczyk.fxb」を
ドライブ名:\ユーザー\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd\Banks へコピー。
・J3PO Signature OB-Xd Patches 49種類。サイトからの入手がショッピングカート経由なのが少し面倒ですが、ツボを押さえた音色が多いと思う。ダウンロードした J3PO+Signature+OB-Xd+Patches.zip を解凍した中にある「J3PO Signature OB-Xd Patches.fxb」をドライブ名:\ユーザー\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd\Banks へコピー。
・KVRのファイル置き場 (要無料登録でのログイン) OB-Xd V1.4以降 ではKVRにアップされているものと同じ内容のものがあらかじめ組み込まれていたので、新着チェックや一部を除いて要らないかも。
具体的には、登録日時の新しい「Saffran」「Jasinski’s OSC Banks」「The Bass Project OB-XD by ThP Synth Presets」「OB-Xd Hard Dance patches by phace」はダブっていないのでDL。( 2020/03/20 確認。たまに有志により音色プリセットが増えるので要チェック)
解凍後に拡張子.fxbが付いているファイル(Bank用ファイル)または拡張子.fxpが付くファイルが入っているフォルダをドライブ名:\ユーザー\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd\Banks へコピー。
単体のプリセットである.fxpが多数含まれているパックもあるが、全部.fxbに収録されているので放置でもかまわないでしょう。
バージョン1.5のまま音色バンクのファイル構成が微妙に変更になったので差を比較。(2020年3月?)
図の左が新しい版。右が旧版+サードパーティ製を追加したもの。
重複していたものが整理されたようです。
当方のBanksフォルダの内容をご参考までに
下記のプリセットバンクが
ドライブ名:\ユーザー\(ユーザー名)\Documents\discoDSP\OB-Xd\Banks
フォルダ内にあります。
OB-Xd (V2.0)本体をインストールしたらデフォルトで入るもの ↓
- 000 – FMR OB-Xa Patch Book.fxb
- 001 – J3PO Factory.FXB
- 002 – KVR Bass.fxb
- 003 – KVR Brass + Synths.fxb
- 004 – KVR Drums + Percussion + SFXs.fxb
- 005 – KVR Keys + Bells + Plucked.fxb
- 006 – KVR Leads.fxb
- 007 – KVR Pads + Strings + Vocalic.fxb
- 008 – ABS Custom Shop v1.fxb
- 009 – Breeze_Meat-n-Potatoes.fxb
- 010 – Breeze Meat-n-Potatoes Extras.FXB
- 011 – IW Bank 1.FXB
- 012 – Kujashi.FXB
- 013 – KVR Community Bank – Part 1.FXB
- 014 – KVR Community Bank – Part 2.FXB
- 015 – Rin Elyran Bank.fxb
- 016 – Xenos Soundworks.fxb
- 017 – Joel Obxd.FXB
- 018 – TheBassProject by ThePresent.FXB
- 019 – Phace.FXB
有志の作成したものをダウンロードした音色バンク ↓
- AJ- OBXD Basses.fxb
- AJ- OBXD Drums.fxb
- AJ- OBXD FX.fxb
- AJ- OBXD Keys and Plucks.fxb
- AJ- OBXD Lead and Synths.fxb
- AJ- OBXD Orchestral.fxb
- AJ- OBXD Pads.fxb
- J3PO Signature OB-Xd Patches
- Engine (move rate knob).fxp
- Stamina by Daniel Stawczyk.fxb
- TheBassProject_by_ThePresent.fxb
音源に OB-XD と SM-Drums のみを使ったシバリプレイの自作曲
OBXDを使用して作成した自作曲です。素人でもこれくらいできるという可能性を感じてくだされば幸いです。
※ リズムセクションもOBXDのみでできなくはないのですが、ドラムスのトラックはSM-Drumsという音源を使用して作成しました。
↑ ここで使用したドラム音源の、SM-Drums についての解説はこちら ↓
上記の自作曲で作って使った音色については、もしも質問があれば答えられます。
以上です。
このソフトシェアウェアなんですね。discoDSPでダウンロードも購入もあったので、DLしてもライセンスキーとかいるのかなとか思ったら、普通に使えたので頑張って英訳読んでみたらそのように書いてました。
いいシンセですね。教えていただきありがとうございます。広告ははらないんですか?
管理人さんにせめて広告でも踏んでお礼がしたいです。
>shiratakiさんへ
2019/09にバージョン1.5になって少し変わったようですね。(アプデに気づいてなかったので少し慌てました。苦笑)
KVRフォーラムの書き込みによると、オープンソース・GPLライセンスでの公開なので今もフリーのようですよ。
買い物カゴはいわゆるカンパウェア・寄付歓迎という意味合いのようです。
広告は一応、下部やサイドに貼ってありますが、お礼はそのお言葉だけで十分ありがたいですよ
管理人さんへ
ublock originがついてました。申し訳ねえ、、ホワイトリスト入れました!
ちょっと踏んどきますw