Yamaha EZ-EG. MIDI-USB変換ケーブル. 音声出力. ACアダプター.をまとめた図

Yamaha EZ-EG. MIDI-USB変換ケーブル. 音声出力. ACアダプター.を100円ショップのパイプでまとめた図

YAMAHAのEZ-EG(≒ EZ-AG)は弦の位置に光るスイッチをズラリと配したタイプのギター型シンセサイザーです。MIDI(ミディ)ギターとも呼ばれます。

単体で弾くだけなら「ゾウさんギターで十分じゃない?」となる程度のしろものですが、ギター型コントローラーになるというのがただのオモチャとは一線を画す素晴らしさで、DAWの音符入力に使えます。

基本はこのEZ-EG本体のMIDI-OUTから市販のMIDI-USB変換アダプタを仲介にしてPCに繋いで演奏するだけなのですが、他に知っていると数倍便利になる事柄があります。

発売が古いせいもあってか実用的な情報がググってもさっぱり出てこないので、EZ-EGをDAWで使うためのリンクとコツをまとめておきます。

MIDI関連の便利ツールを入手

USB-MIDIインターフェース (MIDI -> USB変換ケーブル)

これだけ物理的な品物です。(他のは無料でダウンロードすれば済みます。)

EZ-EG(EG-AG)の性能を発揮するにはもう買っちゃいましょうというアイテムです。

これがあれば他の音源を経由して内蔵音色では出せない色とりどりの音色を使え、DTMのMIDIシンセコントローラーとしても縦横無尽の活躍をすることが可能になります。

『MIDI USB ケーブル』と検索すれば見つかりますので買ってしまいましょう。

私はド定番の YAMAHA UX-16 を使っていますが、近年は500円程度で買えてしまう変換ケーブルも出ています。
※ 注意事項:超廉価品はMIDI信号の一部(NRPN・エクスクルーシブメッセージ他)が欠落するとの報告もあるので要注意。ざっと調べたところEZ-EGでMIDIノートを送信するだけなら問題なさそうですが、海外の激安品を購入するときは自己責任で。

※ 注意事項の追記:400円くらいの中華USB-MIDIケーブルを買ってみました!ダメでした!音が不思議な感じで飛んだり詰まったりでまったく使い物になりませぬ。(苦笑)

無事にケーブルのドライバのインストールがすむと「Yamaha UX16」のような製品名や「USB midi」等のそれと分かるような名前でMIDIポートが作成されますので、DAW等のデバイス設定画面でポート名を選択して使います。

これとPCを組み合わせれば昔なら何百万もしたようなシンセ音源を鳴らせるのですからなんとも贅沢なものです。

仮想MIDIケーブル

MIDI-USB変換ケーブルでPCへ送られた信号をうまくWindowsのソフトで扱えるようにする仮想MIDIケーブルがあったほうが便利です。

なんでこんなものが要るの?とかOS側の事情を考えてもしょうがないのでとにかくインストールしちゃいます。

仮想MIDIケーブル LoopMIDI へのリンク

インストールは画面をポチポチするだけの簡単な作業です。一応下図のような手順です。

一番下の使用条件の同意にチェック

一番下の使用条件の同意にチェック

 

+をクリックしてポート(MIDI信号の出入口)を一個以上追加します

+をクリックしてポート(MIDI信号の出入口)を一個以上追加します

 

ポートを二個追加した場合の図

ポートを二個追加した場合の図。いつでも簡単に+-で増減できますので深く考えなくてもOK。

ここで用意した仮想MIDIポートを、ほかのソフトから呼び出してジャックやプラグを脳内で配線するイメージで使います。(すぐ下の EZ-Filter にも使用例があります。)

EZ-Filter (EZ-EG向けMIDI整形ツール)

EZ-EGはフレットを押さえるだけで弦をはじかなくても「フレットを押さえましたヨ!」というちっちゃな音が鳴ります。もちろんMIDI信号も送信されてしまいます。Velocity 16 のノートです。

ギターシンセのリアル感を増すためには必要な雑味なのですが、打ち込みやレコーディングの時にはこのゴミ音符がありがた迷惑になることがあります。

EZ-Filter というソフトは弦(光るフレット部分)を押さえた時に出るヴェロシティ16のちっちゃいお飾りノートを除去したりできます。古いソフトですがWindows10でも安定して動いてくれています。

MIDIコントローラーとして使うときに非常に重宝します。EZ-EGを生まれ変わらせる神ツールです。ありがたや。

DAWに噛ませる前にこのソフトを挟んでから、LoopMIDIやMIDIYork などの仮想MIDIケーブルを経由させます。( 蛇足ですが古い音楽サイトで紹介されている MIDIYork より LoopMIDI の方が断然使い勝手が良いです。)

こんな感じで、「EZ-EG」→ 「UX16」(USBのMIDIインターフェイス)→「EZ-Filter」(MIDI信号をリアルタイムに加工)→「LoopMIDI」(PC内部でMIDI信号を自由につなぎ変える)→各種音楽ソフト

こんな感じで、「EZ-EG」→ 「UX16」(USBのMIDIインターフェイス)→「EZ-Filter」(MIDI信号をリアルタイムに加工)→「LoopMIDI」(PC内部でMIDI信号を自由につなぎ変える)→各種音楽ソフト

DAW側はMIDIインターフェイスの直接入力を無視して LoopMIDI側だけ受け取るように設定します。

上図はREAPERでの例です。DAW側はMIDIインターフェイスの直接入力を無視して LoopMIDI側だけ受け取るように設定します。(REAPERでは項目を右クリックで有効無効切り替え)

📓 マウスで編集しながら打ち込みする時は片手弾き用の設定 ↓ がおススメ。
左手の押し弦だけで音を出しながら、右手では編集する場合の設定例。

上図の場合、左手の押し弦のみで音がVelocity64で鳴ってくれます。

📓 音源の都合などで単一チャンネルで出力する必要がある場合の設定。
6本の弦すべてを同じMIDIチャンネルで出力

6本の弦すべてを MIDI ch1で出力する設定の図。

無くてもなんとかなるけれど、あると世界が広がる一品。

REAPERなら単体でこの処理ができそうですが設定めんどうくさいし、他のDAWで困りますしね。初めてこれを見つけたときはオオって感じでした(笑)

補足:2019年4月。ジオシティーズという無料サイトのサービスの終了に巻き込まれ、EZ-Filter の配布サイトも閉鎖されてしまいましたので、こちらにダウンロード用のEZ-Filterの💾を置いておきますね。(再配布は許可されておりましたので問題はないと思います。)

MidiKeyUtility (MIDI信号→PCキー変換ツール)

EZ-EG専用ソフトというわけではないのですが、MIDIコントローラならいろいろ使えちゃうMIDI信号→PCキー変換ツールが MidiKeyUtility です。

音楽用ソフトに限らず、グラフィックソフトやネトゲやらOfficeやら、ショートカットで制御できるものなら何十個でも登録して、手持ちのMIDIコントローラやシンセサイザーを超多鍵盤ショートカットコントローラ(?)として使えます。

設定は、EZ-EGの場合は使わない5-6弦のボディー側に、シンセから手を放したくない作業をメインにショートカットキーを割り当てます。(再生とレコーディングの切り替え、スタートストップ、巻き戻しなど)

ショートカットを送信する前にソフトをアクティブにすることと、ch指定で上のフレットだけ効くように限定しておくのがミソです。

上から下へ順に判定されるので、ショートカットを送信する前に対象ソフトをアクティブにすることと、ch指定で上方のフレットだけ効くように限定しておくのがミソです。

※ Windows10でREAPERにアクティブウインドウをワンタッチで移動できなくなりました。ウインドウの管理IDの問題なのかな。代替策を模索中です。

EZ-EGのマニュアルを入手

古い製品だけにマニュアルを失くしてしまった人も多いでしょうから、YAMAHA公式ページから説明書をダウンロードしましょう。

🔗 EZ-EG の説明書。YAMAHA公式サイトのダウンロードページはこちらです。

🔗 EZ-AGの説明書。YAMAHA公式サイトのダウンロードページはこちらで  す。

何年かおきにサイトが変わるようなのでリンク先が異なっていたらすみません。
ちなみにこれも2019年06月に書き換えたものです。一年ぶりに見たら変わっていたので慌てて修正しました。実用的なもののサイトはあんまり変更しないでほしいですね。😅

YAMAHA公式サイトの更新で新たに「EZ-EG 取扱説明書(テキスト版)」が追加されていたのですが、これがなかなか興味深いです。読んでみると新たな扉が開けちゃいそうな気がします。

※ EZ-EG と EZ-AG のマニュアルの内容は若干異なるので、機種に合わせてダウンロードしましょう。

音色を変えた際のMIDI信号に関するメモ:

EZ-EG の SOUND 1~9 を選び6弦の開放を鳴らすと MIDI では ノートナンバー40
選んだ瞬間にそれぞれ Program Change Number 25・・・・30が送信される
 
SOUND 10~17 を選び6弦の開放を鳴らすと MIDI上のノートナンバー 28
選んだ瞬間にそれぞれ Program Change Number 32, 33, 34, 35, 36, 38, 38, 39 が送信される

SOUND 18 の6弦開放はノート40
Program Change Number 105

SOUND 19~20の6弦開放はノート 52
選んだ瞬間にそれぞれ Program Change Number 106, 0 が送信される

# 送出する ノートナンバーまで変わることがあるのでプログラムナンバーでの制御には期待できないけれども、部分的に何かに使えるかも。
# 残念ながら右下のボリウムは完全なアナログ動作らしく、なにも変化なし。
# 結局、使えそうなのはトレモロアームと通常のキーと、スタートストップ信号くらいでしょうか。

EZ-EGとEG-AG の違い

私はEZ-AGを所持しておりませんのでカタログスペックでの比較となりますが、アコースティック風味とエレキ風味で見た目が異なるのはもとより、EZ-EGのほうが後発のため、地味に機能が多いようです。

  • EZ-EGはミュートが弦一本ずつの判定(左手でネック裏の導電板に触れ、弦を右手に触れて導通することでノートOFFを送信してミュートになる)。EZ-AGはブリッジでミュート。
  • EZ-EGは全フレットが光る。EZ-AGは1~6フレット限定で光る。
  • EZ-EGにはトレモロアーム(≒ ピッチホイール相当)がある。
  • EZ-EGはアナログの回転式ヴォリウム。EG-AGはデジタル式の+-ヴォリウム。
  • 電源スイッチの位置が違う。
  • 内蔵プリセットのデモ演奏が異なる。

個体差かもしれませんが、夏はともかく冬になって手が乾燥すると伝(電?)導率が下がって反応してくれず、ミュートが効きにくいのが悩みです。改善できないかと分解してみましたが調整できそうな半固定抵抗は一切見つかりませんでした。

ソングファイラーを入手

EZ- EGにMIDIファイルを転送して再生できますよ~というだけなので無くてもいいのですが、自作のMIDIを再生できて一人でバンドオーケストラが可能というのは楽しそうなのでなんとなく所持しておきたい。それにほら、機能があるのに使えないって悔しいというかモヤモヤするじゃないで すか。

🔗 ソングファイラー。YAMAHA公式サイトのダウンロードページ

MIDIギターの電源を入れてMIDI-USBケーブルをつないだ状態で、ダウンロードして解凍した中にある「SongFiler.exe」を起動します。

Songfilerを起動した画面

Songfilerを起動した画面

 

「設定」→「MIDIポートの設定」 を選択した画面

「設定」→「MIDIポートの設定」 を選択した画面

使っているMIDI-USBケーブルの名前を選択して「OK」で閉じます。

あとはもうマニュアルの「SongFilerManual.pdf」を見るなり、感にまかせてポチポチして遊びましょう。

EZ-EGのACアダプターのプラグは外側がマイナスです

楽器用エフェクターで使う ACアダプターは、今のように「外側がマイナス」が主流になる前のカオスな時代から広まったせいか、プラグの真ん中がマイナスで外側がプラスが普通だと思います。PCや家電系とは逆相です。

一般的な楽器エフェクター用9VのACアダプター ↓

三十年以上前のものと思われるエフェクター用9V・ACアダプター。プラグの外側がプラスなので注意。

三十年以上前のものと思われるエフェクター用9V・ACアダプター。プラグの外側がプラス(センターマイナス)なので注意。(エフェクターボックスに固定するためのマジックテープが張り付けてあります。)

下図が光るギター用の外側がマイナスの9V・ACアダプター。普通の楽器用と極性が逆なので使いまわしができません。

YAMAHA EZ-EG 付属の9V・ACアダプター。コンパクトエフェクター用の9V と異なってプラグの外側がマイナスなので要注意です。

YAMAHA EZ-EG 付属の9V・ACアダプター。プラグの外側がマイナス(センタープラス)なので要注意です。

手持ちのACアダプターであれこれ試したところ 5.5V のACアダプターでも動作しました。5.0V ではアンペア数が大きいのをつないでも動作しませんでした。

光るギター用のACアダプターを購入するにはどうしたらいいのか

通販では、「ACアダプタ 9V センタープラス」 でググって、プラグの外径5.5mm 内径2.1mm 電流が 300mA程度あるものを購入すれば問題ないと思われます。

EZ-EGに付属の純製品はトランス方式を採用していて(手で持つと重たいのですぐ判別できます。)ノイズも少ないです。

近年増えているスイッチング方式で作られたものは重量がとても軽くて小さく、待機時の消費電力が少ないという利点があります。
しかし、スイッチング方式はラジオや音声にノイズがものすごく乗りやすいのと、出来の悪いものだと高周波の音がキュイーンとかジジジーとか筐体自体からかなり耳障りな音量で聞こえるので、音楽用途にはあまりむかないかもしれません。

結論としては、値段が変わらないならトランス方式のACアダプターを選択しましょう。

ピックは薄型がおすすめ

生ギターを真似しているとはいえ、EZ-EGの弦部分は生ギターより弦がたわむ幅が狭いです。

詰め合わせで買った0.46mmのピックと余ったケース。EZ-EGの裏面にピックケースを張り付けた図。

詰め合わせで買った0.46mmのピックと余ったケース。EZ-EGの裏面にピックケースを張り付けた図。

私はベッコウ製のピックを愛用していたくらいハード派なのですが、EZ-EGはハードを使うと弦型センサーの方を破壊してしまいそうになります。

Thin(0.46mm)くらいのピックが多分使いやすく、ストロークで力を入れすぎて弦型センサーを壊すこともなくなると思います。

アマゾンで激安の詰め合わせを買ったら消化に困った感じですが、、、昔は一枚だけで百円とかだったのでぜいたくな悩みですね。EZ-EGはヘッドレス型ゆえにピックケースの取り付け場所がないのでボディー裏でいいと思います。

 

以上。YAMAHAの光るギターEZ-EGおよびEZ-AG持ちの方へお勧めのリンク&簡単な使い方紹介でした。

余談:

生ギターにゴニョゴニョするローランド社のGRシリーズのような大袈裟かつ高価なシンセシステムの話は別として、カシオのDGシリーズ(1987年8月)からヤマハEZーEG(2002年6月)、EZ-AG(2005年5月)の次にめぼしい後継機種がありません。

2015年でざっと見回しても「GEN2」は酷評だらけですし、「Jamstik」はフレット少なすぎてギターじゃないというか、女声の場合に指板を目安に音を積みにくそうでピンときません。あと価格と性能が釣り合ってないようです。

スマホアプリの演奏も見ましたが、汚いアヴォイドノートが鳴らないようにとかチョーキングし過ぎないように調整されているものを撫でまわして何が面白いのか今一つわかりませんでした。

EZ-EGは指板のあたりは今になって見ても良く出来ていると思うので、ミュートとビブラートがやり易いようにセンサー周りを強化し、硬すぎてピックのアタリがいまいちな弦を改良した後継機を切に希望します。

押弦の圧でピッチを微調整することは多いので、それを可能にするアフタータッチとかあるとギターっぽさが増すのですがねぇ。

けっこう「こまけーこたぁいいんだよ」的に説明はしょってますが、わからなかったら質問コメントでも書いておいてくださいませ。