Keepass はID・パスワード管理ソフトの定番になった感じですね。同じくIDパスを記憶してくれる Lastpass のデータ漏洩騒動の時にも「やっぱりKeepass にしておけばよかった。」という書き込みをよく見かけましたので知名度は高そうです。

ブラウザへのパスワードの自動入力にこだわるならLastPass、そうでない人は Keepass でしょうか。

私は Keepass と Lastpass を併用していますが、自動入力機能はブラウザ本体にもあるので Lastpass 止めてもいいかな~などと思っています。

GoogleDrive とDropBox と別ディスクとさらにそのコピーというバラバラの四か所以上に保存しているので何があっても復旧できるはず。

※ ここでのやり方はGoogleのツールをインストールしたローカルPCのGdriveフォルダに一度保存してから同期アップロードするビギナー向けの方法とは異なります。
このページで手順を説明しているプラグインを使用するやり方はポータブル環境でもバックアップできるのが長所です。

これから集めるモノ一覧

  • Keepass Professional Edition 本体
    Professional Edition 2.x系の Installer版ではなくPortable 版をダウンロード。なお、Classic Edition 1.x系はクラウドに保存するプラグインが使えないので注意
  • Google Sync Plugin
  • UUID (Googleのアカウント情報を Keepass に登録すると、Keepassから自動的に取得されるようです)
  • Google のアカウント
  • クライアントID (CLIENT ID)
  • クライアント シークレット (CLIENT SECRET)

使いたいバージョンが PortableApps 経由でインストールできないので手動で

残念ながらクラウドにバックアップするためのプラグインが使える2.x系は PortableApps から直接インストールできないので、公式サイトから Keepass Professional Edition のPortable版を ダウンロードしてきます。

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インストール展開する場所はどこでもいいです。ポータブル版の長所ですね。

公式サイトから「 Google Sync Plugin 」をダウンロードします。

「Google Sync Plugin」をDLして解凍し、「GoogleSyncPlugin.plgx」を ドライブ名:\(この辺は任意で)\keepass\XSL\ フォルダにコピー

「Google Sync Plugin」をDLして解凍し、「GoogleSyncPlugin.plgx」を ドライブ名:\(この辺は任意で)\keepass\Plugins\ フォルダにコピー

※【2017/08 更新。アップデートでプラグインを読み込めなくなった場合の対処方法を追記】

問題点:KeePassをバージョン2.29から2.36に上書きしてアップデートしたところプラグインが読み込まれませんでした。
解決方:フォルダ構成に\Plugins が追加されているので、その名の通りプラグインは \Plugins に置くと認識されました。バージョン2.29では \XLS というフォルダーにプラグインを入れていましたので、まるごと\Plugins へ移動します。

なお、クラウド上にバックアップするサービスが DropBox でもいいなら同じ場所でダウンロードできるプラグインの「KPDataSave」のほうが簡単です。
念を入れてGoogle Driveにもバックアップしようとしたら「どこ押すんだろう?」と迷う箇所があったので、この度メモしようと思った所存です。

クライアント ID とクライアント シークレットの入手方法

前もってGoogle にログインしておきます。

「Google Developers Console」 へ移動

「 アプリ内で使用する Google API の有効化 」をクリック

「 アプリ内で使用する Google API の有効化 」をクリック

Google Developers 「新しいプロジェクト」(※ 過去に作成したことがある場合は「プロジェクトを選択してください」のドロップダウンリストで「新規作成」を選ぶとこの画面になります。)

Google Developers 「新しいプロジェクト」(※ 過去に作成したことがある場合は「プロジェクトを選択してください」のドロップダウンリストで「新規作成」を選ぶとこの画面になります。)

1) 「 プロジェクト名 」の欄に「KeePass Google Sync Plugin 」とか適当に記入。

2) 「 プロジェクト ID 」も変更できるけどそのまま放置。

3) メールの受け取りは適当に好みで。

4) 利用規約に同意するためにボタンにチェックを入れて[ 作成 ] ボタンをクリック。

「よく使われているAP数秒待ってプロジェクトが作成されたら、「よく使われているAPI」の中にある「 Google Apps API 」のなかの「 Drive API 」をクリック

数秒待ってプロジェクトが作成されたら、「よく使われているAPI」の中にある「 Google Apps API 」のなかの「 Drive API 」をクリック

「APIを有効にする」をクリック

「APIを有効にする」をクリック

Drive API が有効になったところ

Drive API が有効になった

一番左側のメニューの「 認証情報 」をクリック

一番左側のメニューの「 認証情報 」をクリック

[ 認証情報を追加 ] → 「 OAuth 2.0 クライアントID 」をクリック

[ 認証情報を追加 ] → 「 OAuth 2.0 クライアントID 」をクリック

 OAuthに使う「クライアントID」を作成しろと言われるので [ 同意画面を設定 ] ボタンをクリック

OAuthに使う「クライアントID」を作成しろと言われるので [ 同意画面を設定 ] ボタンをクリック

メールアドレス欄にはログイン中のメアドが入っているのでそのままでいいとして、サービス名は先ほど決めた「KeePass Google Sync Plugin」とか記入。 間違って「 プロジェクトID」を書きそうになるかもしれないので注意。最後に「保存」をクリック

メールアドレス欄にはログイン中のメアドが入っているのでそのままでいいとして、サービス名は先ほど決めた「KeePass Google Sync Plugin」とか記入。
間違って「 プロジェクトID」を書きそうになるかもしれないので注意。最後に「保存」をクリック

この画面でどこ押すのかわからず途方にくれそうですが、「 その他 」ボタンを押す

この画面でどこ押すのかわからず途方にくれそうですが、「 その他 」ボタンを押す

「名前」は KeePass とかてきとーに書いて[作成]ボタンをクリック

「名前」は KeePass とかてきとーに書いて[作成]ボタンをクリック

やっと「クライアント ID」と「クライアント シークレット」をいただけました。大切にメモ。

やっと「クライアント ID」と「クライアント シークレット」をいただけました。大切にメモ。

Keepassを起動します。

Keepass が識別に使う「 UUID 」 というのも必要なので、Keepass に自分のGoogleアカウントを登録して

Keepass に自分のGoogleアカウントを登録して

Keepass に自分のGoogleアカウントを登録しておいて

「プロパティ」を開いて「 UUID 」 をコピーします

「プロパティ」を開いて「 UUID 」 をコピーします

 

さて、「 クライアントID 」 「 クライアント シークレット」 「 UUID 」 がそろって準備完了。
この三つがそろったので、データをコピペするだけであっけなく終われます。

 

[ ツール ] → [ Google Sync Plugin ] → [ Configration... ] をクリック

[ ツール ] → [ Google Sync Plugin ] → [ Configration… ] をクリック

こういう画面が出るので

こういう画面が出るので

「Custom OAuth 2.0 Credentials」にチェックを入れて 今まで準備した3項目をコピペしてOKボタンを押します。

Custom OAuth 2.0 Credentials」にチェックを入れて
今まで準備した3項目をコピペしてOKボタンを押します。
するとブラウザが立ち上がり認証画面が出るので ログインして許可すると使えるようになります。

試しに手動でシンクロ

試しに手動でシンクロ

お疲れさまでした。これはあんまりやりたくない作業ですね。